■2012駒場祭
お久しぶりです(真顔)
東大ゲーム研究会は明日から開催の第63回駒場祭に今年も参加します。
今年のゲー研企画ページはこちら。
1日目
・ゲーム大運動会
・STG実演
2日目
・ポケモンエキシビションマッチ
3日目
・RTA実演
-ダークソウルRTA
-ゼルダの伝説トワイライトプリンセス マスターソードRTA
-ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア トゲピーRTA
-FFCC4人協力プレイ
-世界樹の迷宮II 始原の幼子ガンナー単騎撃破
私は1日目のSTG実演で『怒首領蜂 for Kinect』とかいうよく分からないものを担当します。いわゆるネタ枠。
ボス相手に謎のファイティングポーズを取るプレイヤーを見たい方は1日目のお昼に12号館2階へどうぞ。
東大ゲーム研究会は明日から開催の第63回駒場祭に今年も参加します。
今年のゲー研企画ページはこちら。
1日目
・ゲーム大運動会
・STG実演
2日目
・ポケモンエキシビションマッチ
3日目
・RTA実演
-ダークソウルRTA
-ゼルダの伝説トワイライトプリンセス マスターソードRTA
-ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア トゲピーRTA
-FFCC4人協力プレイ
-世界樹の迷宮II 始原の幼子ガンナー単騎撃破
私は1日目のSTG実演で『怒首領蜂 for Kinect』とかいうよく分からないものを担当します。いわゆるネタ枠。
ボス相手に謎のファイティングポーズを取るプレイヤーを見たい方は1日目のお昼に12号館2階へどうぞ。
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■テイルズ13作連続RTAの宣伝
3月10日深夜(予定)より、ゲー研でこのような企画が行われます。
テイルズオブシリーズのマザーシップタイトル13作品を順番にリレー形式でRTAしていくというもので、終わるまで数日掛かります。
企画進行中は特設サイトの実況掲示板で状況が更新されていく予定なので、是非チェックしてみてください。
ちなみに自分はシンフォニア、イノセンスの2作品を担当します。
シンフォニアの方は10時間台前半はほぼ安定してて、10時間切りを狙うために試行錯誤中。最速の人は9時間台半ばらしい。はや。
イノセンスは現時点でグレードカンストバグ無しで11時間を切れるかどうかといったところです。
もともと12時間半くらいかかってたんですが、最終レベル上げの場所を変えたり中盤以降リカルドさんに頑張ってもらった結果だいぶ早くなりました。
しかしイノセンスRTAの先駆者をほとんど見つけられていないので、果たしてこれが速いのかどうか。
…まあ連射パッドが使えないDSタイトルなので、RTAをやりたがる人がいないのも当然というか何というか。
でもケルベロス(CV:みゆきち)がかわいいので練習も苦になりません。セリフ数えるほどしかないけど。わんわん。
テイルズオブシリーズのマザーシップタイトル13作品を順番にリレー形式でRTAしていくというもので、終わるまで数日掛かります。
企画進行中は特設サイトの実況掲示板で状況が更新されていく予定なので、是非チェックしてみてください。
ちなみに自分はシンフォニア、イノセンスの2作品を担当します。
シンフォニアの方は10時間台前半はほぼ安定してて、10時間切りを狙うために試行錯誤中。最速の人は9時間台半ばらしい。はや。
イノセンスは現時点でグレードカンストバグ無しで11時間を切れるかどうかといったところです。
もともと12時間半くらいかかってたんですが、最終レベル上げの場所を変えたり中盤以降リカルドさんに頑張ってもらった結果だいぶ早くなりました。
しかしイノセンスRTAの先駆者をほとんど見つけられていないので、果たしてこれが速いのかどうか。
…まあ連射パッドが使えないDSタイトルなので、RTAをやりたがる人がいないのも当然というか何というか。
でもケルベロス(CV:みゆきち)がかわいいので練習も苦になりません。セリフ数えるほどしかないけど。わんわん。
■駒場祭2011の宣伝
東大ゲーム研究会は今年も駒場祭にて企画を行います。
ゲー研2011年駒場祭企画ページ
(今回は告知を忘れなかったぞ…!)
日程は次のようになっています。
11/25(金) ・大運動会
11/26(土) ・ポケモン対戦 ・STGリレー実演
11/27(日) ・SFC版ファイナルファンタジー5 リカバリーTA
というわけで、興味があれば是非お越しください。詳細はリンク先の企画ページで。
ちなみに私は土曜日の「STGリレー実演」で2タイトルほど担当する予定です。事故りませんように…
ゲー研2011年駒場祭企画ページ
(今回は告知を忘れなかったぞ…!)
日程は次のようになっています。
11/25(金) ・大運動会
11/26(土) ・ポケモン対戦 ・STGリレー実演
11/27(日) ・SFC版ファイナルファンタジー5 リカバリーTA
というわけで、興味があれば是非お越しください。詳細はリンク先の企画ページで。
ちなみに私は土曜日の「STGリレー実演」で2タイトルほど担当する予定です。事故りませんように…
■2011五月祭・事後報告
すっかり告知を忘れてましたが、TGAでは今年も五月祭で企画を行いました(過去形)。
TGAの五月祭企画ページはこちらです。
見に来てくださった方、ありがとうございました。
自分が関わった部分だけでも事後報告をば。
・1日目 エルシャダイRTA
自分のクリアタイム:4:39:46
(難易度normal選択からラストセーブ完了まで)
誰が言い出したという訳でもなく自然発生的に成立してしまったこの企画。
箱○とテレビを3台ずつ並べて起動し、イーノックのドヤ顔が3つ並ぶ非常にシュールな光景で幕を開けます。
開幕のアザゼル戦(必敗)で真っ先に死ねたので僅かにリードしてchapter00~01を進行。
chapter04まではあまり2位との差が変わらなかったものの、やおや君がネザーサリエル戦を短時間で終えたためchapter05開始時点でほぼ並ばれる。
chapter05前半のアクションで連続で落下してしまいやおや君に追い抜かれる。が、後半のアクションは比較的スムーズに行ったため、Fire Nephilim前の戦闘前後で再びトップに。
chapter10の振り子地帯を2ミス(うろ覚え)、3連ブロックのショートカットをノーミスで成功。これによるリードが大きかった。
ここまでのリードを活かして余裕を持ってラスボスを撃破…したかったものの、雷撃や打撃をホイホイ食らって何度も連打復帰する羽目に。連打復帰は出来てあと一回というところだったので、一つ間違えばゲームオーバー→再戦となるところだった。危ない危ない…
というわけで一位でクリアすることができました。
勝因としてはジャストガードの積極的な使用が大きかったのではないかと思います。
RTAでは移動にガーレの高速移動を使用するために、必然的にガーレを使っての戦闘が多くなるわけですが、ガーレはその威力の低さがネックになります。そのためガーレの攻撃の中では威力が高めであるガードブレイク攻撃、ガードブレイク溜め攻撃をうまく活かして戦いたいところですが、この2つはディレイ攻撃なので地上でしか撃てません。つまりガーレの基本戦術である「空中から連射して、高速移動で距離を取る」ということが出来ないので、必然的に地上でのガードに頼ることになります。さらに、ガーレの(ジャストガードでない)通常のガード性能は紙も同然で、いかなる攻撃に対しても一発で崩れてしまいます。以上のことから、ガーレでスムーズに戦うためにはジャストガードが効果的であるといえます。
…なんともまとまりのない文章になりましたが…夏コミ会誌の記事にはもう少し詳しいことを書いてまとめたいと思います。
・2日目 PS2版DQ5RTA大会
TGAの企画ではおそらく初の「会員2名+外部参加2名」という形での対戦RTA。
プレイヤーの皆さん、お疲れ様でした。
私はというと、プレイヤーさんの後ろでタイムキーパーをさせていただきました。それとPCからtwitter実況も。
DQ5は1周普通にプレイしただけなのでチェックポイントがうろ覚えすぎて心配でしたが、なんとか無事に終わってホッとしました。しかし「トム殴打」は危うく見逃すところだった…
TGAの五月祭企画ページはこちらです。
見に来てくださった方、ありがとうございました。
自分が関わった部分だけでも事後報告をば。
・1日目 エルシャダイRTA
自分のクリアタイム:4:39:46
(難易度normal選択からラストセーブ完了まで)
誰が言い出したという訳でもなく自然発生的に成立してしまったこの企画。
箱○とテレビを3台ずつ並べて起動し、イーノックのドヤ顔が3つ並ぶ非常にシュールな光景で幕を開けます。
開幕のアザゼル戦(必敗)で真っ先に死ねたので僅かにリードしてchapter00~01を進行。
chapter04まではあまり2位との差が変わらなかったものの、やおや君がネザーサリエル戦を短時間で終えたためchapter05開始時点でほぼ並ばれる。
chapter05前半のアクションで連続で落下してしまいやおや君に追い抜かれる。が、後半のアクションは比較的スムーズに行ったため、Fire Nephilim前の戦闘前後で再びトップに。
chapter10の振り子地帯を2ミス(うろ覚え)、3連ブロックのショートカットをノーミスで成功。これによるリードが大きかった。
ここまでのリードを活かして余裕を持ってラスボスを撃破…したかったものの、雷撃や打撃をホイホイ食らって何度も連打復帰する羽目に。連打復帰は出来てあと一回というところだったので、一つ間違えばゲームオーバー→再戦となるところだった。危ない危ない…
というわけで一位でクリアすることができました。
勝因としてはジャストガードの積極的な使用が大きかったのではないかと思います。
RTAでは移動にガーレの高速移動を使用するために、必然的にガーレを使っての戦闘が多くなるわけですが、ガーレはその威力の低さがネックになります。そのためガーレの攻撃の中では威力が高めであるガードブレイク攻撃、ガードブレイク溜め攻撃をうまく活かして戦いたいところですが、この2つはディレイ攻撃なので地上でしか撃てません。つまりガーレの基本戦術である「空中から連射して、高速移動で距離を取る」ということが出来ないので、必然的に地上でのガードに頼ることになります。さらに、ガーレの(ジャストガードでない)通常のガード性能は紙も同然で、いかなる攻撃に対しても一発で崩れてしまいます。以上のことから、ガーレでスムーズに戦うためにはジャストガードが効果的であるといえます。
…なんともまとまりのない文章になりましたが…夏コミ会誌の記事にはもう少し詳しいことを書いてまとめたいと思います。
・2日目 PS2版DQ5RTA大会
TGAの企画ではおそらく初の「会員2名+外部参加2名」という形での対戦RTA。
プレイヤーの皆さん、お疲れ様でした。
私はというと、プレイヤーさんの後ろでタイムキーパーをさせていただきました。それとPCからtwitter実況も。
DQ5は1周普通にプレイしただけなのでチェックポイントがうろ覚えすぎて心配でしたが、なんとか無事に終わってホッとしました。しかし「トム殴打」は危うく見逃すところだった…
■エルシャダイやってみた
4/28に発売されたエルシャダイ(PS3版)をクリアしました。
累計プレイ時間25時間程度の段階でのまとめ・感想を書いておきます。
なお、ネタバレを大量に含んでおりますのでご注意下さい。
↓問題ない方は下へスクロールしてください↓
●クリアまでの時間:8時間弱(難易度NORMAL)
プレイ開始からおよそ1時間の所でルシフェルが「早ければあと7時間位でクリア出来るんじゃないかな」と言っていましたが、大体その通りになりました。
ちなみに、一度クリアするとムービーシーンをスキップ出来るようになります。攻略法を大体理解した状態でムービー全スキップで2周目に臨んだところ、約5時間でクリア出来ました。ボス戦でミスったり転落死したりしてるので、まだ短縮できそうです。
●良い点
・グラフィック
他に類を見ない斬新な風景描写。決してリアルである訳ではないものの、幻想的で変化も豊富。
・音楽
全編通してクオリティ高いです。一押しはサリエル戦のBGM。Chap10のフィールド曲もなかなか。
・オートセーブ
シームレスかつ頻繁に行われるので、いつ中断しても大丈夫だ、問題ない
・ルシフェル(の中の人)
PVのあのノリのままブレない。
・バイクステージ(というかChapter06という存在そのもの)
「ゼル伝風のタクトをやっていたと思ったらいつの間にかF-ZEROになっていた」
とか、
「ドラクエ9をやっていたと思ったらいつの間にかFF13になっていた」
…とか、そんな感じ。
良い意味で予想外でした。
ただ、章そのものが短かったのはちょっと残念。
・アルマロス
第四の堕天使。
登場演出、バトルの動作など、様々な点で腹筋崩壊。
しかしネタキャラでありながら堕天使の中で一番真人間。
フゥゥォォォオオオオオオオーンッ。
●惜しい点
・バトル
「攻撃、ジャンプ、防御、浄化の4ボタンしか使わないシンプル操作」でありながら長押し・同時押し・ディレイ(遅めに攻撃ボタンを押す)等により攻撃にバリエーションを持たせており、簡単操作でスムーズなアクションを行えます。
PVでも注目されていた3種類の武器(「アーチ」、「ベイル」、「ガーレ」)はそれぞれ特徴がよく出ていて違った面白さがあります。
残念なのは戦う相手が代わり映えしないこと。
雑魚敵はアーチを使うAタイプ、ベイルを使うVタイプ、ガーレを使うGタイプ、3種のどれかを使う人間兵士の4種類で、ゲームを進めても出てくるのはそれの色違いのみ。攻撃頻度やガード能力は強化されているようですが、攻撃パターンは変化なし。
一方ボスクラスである堕天使戦はというと、攻撃パターンは比較的豊富でそこそこ面白いんですが、アザゼルさんとエゼキエルさんが道中であまりに頻繁に出現し、しかもそのほとんどが負けても構わない戦闘なので緊張感がありません。
●悪い点
・ジャンプアクション(3Dステージ)
ジャンプして穴を飛び越える場面が数多くありますが、その際距離感がものすごく掴みにくいです。
例えるなら、カメラを操作できない状態でマリオサンシャインのアスレチックステージをやらされている感じ(直前からリトライできるのが救いですが)。
アーチを装備していれば滑空によって落下スピードを抑えることができますが、その制御も決して簡単ではなく。
現在3周くらいやってますが、未だに距離感が掴めません。
右スティックによる視点移動などがあればそれだけで大幅に改善しただけに非常に残念。
操作をシンプルにするのはいいですが、そのために視認性が犠牲になってはマズいでしょう。
・Chapter08(グラフィック、地形)
エルシャダイのグラフィックは、多くのステージで画面の最も手前に独特のレイヤーが置かれているんですが、Chapter08(冥界ステージ)ではそのレイヤーの特殊効果があまりに強烈で、足場の視認性が大幅に悪化しています。これに加えてChapter08には本作屈指の難易度を誇るジャンプアクションパートがあり、上述の距離感の掴みにくさと相まって極めて理不尽なステージになっています。
・シナリオ
正直これが一番残念でした。
端的に言って消化不良、不完全燃焼。
本作のシナリオを極めて大雑把に要約すると、
chapter01
セムヤザ率いる七人の堕天使を探し出し捕縛するべくイーノック出撃。300年の旅の末、堕天使の拠点であるタワーを発見。
chapter02
タワー内部に突入。
chapter03
エゼキエル階。
唐突にナンナ登場。ボスは豚二頭(Foola&Woola)。
chapter04
サリエル階。
ネフィリムがいっぱい。ボスはサリエルで、撃破後捕縛。
chapter05
バラケル階。
炎のネフィリムが暴れている。
ボスは炎のネフィリム。
バラケルは炎のネフィリムに喰われて既に死亡していた。
chapter06
アザゼル階、というかF-ZERO階。
ボスはトランスフォーマーのような物体。
chapter07
アルマロス階。イッツショータイム。
ボスはアルマロス。
撃破後、唐突に現れた冥界の王ベリアルによって闇に呑まれたナンナを救うため冥界に飛び降りたイーノックを救うためアルマロスも冥界へ
chapter08
冥界。
操作キャラはアルマロス。
ボスはケガレによって闇堕ちしたイーノック(ダークイーノック)。
撃破後、イーノックはルシフェルにより救出されるがアルマロスは冥界に置き去りにされる
chapter09
イーノックの精神世界(?)。過去に戦った敵と再び戦いながらケガレを清め、迷いを断ち切る。
イーノックが意識を取り戻す直前、ナンナがイシュタールとして覚醒する
chapter10
アラキエル階。
覚醒したナンナがエゼキエルと戦っている。アラキエルはいつの間にか死亡していた。
ボスはエゼキエルで、撃破後捕縛。エゼキエルとの戦いでナンナはケガレに侵され瀕死だが、イーノックは何故かスルー。
chapter11
セムヤザ階。
ボスはアザゼルで、撃破後アザゼルはいきなり現れたダークアルマロスによってトドメを刺される。
そのままダークアルマロスと戦闘。
撃破後、アルマロスは消滅(?)。
イーノックは瀕死だったナンナを浄化し、セムヤザが潜んでいる生命維持装置に向かう。
生命維持装置の中には誰もおらず、セムヤザは堕天の衝撃の為か、既に消滅していた。
イーノックはタワーの機能を停止させ、任務完了。
(以上)
つまり、倒すべき敵である7人の堕天使(エゼキエル、サリエル、バラケル、アザゼル、アルマロス、アラキエル、セムヤザ)のうち、実に3人がそもそもゲームに登場することなくいつの間にか死んでいるという。
大きな犠牲を払って堕天したにもかかわらず、滅びる運命に抗えなかった堕天使達の悲哀とかそういったものを表現したいのかもしれませんが、堕天使のセリフがあまりに少ない、というか3人に至っては無いため感情移入するのも難しいのです。
主人公が倒す前に何らかの要因で死亡していたという展開そのものは悪くないですが、7人中3人も勝手に死んでいたのでは、ゲームとしては興ざめもいいところ。
特にセムヤザに関しては本来ラスボス、そうでなくとも「真の黒幕」への鍵になったりするべきポジションにいるわけで、当然プレイヤーも彼との戦闘を覚悟した上でchapter11を攻略する訳です。そこで前座として立ちはだかったアザゼルと戦い、突如横槍を加えてきたダークアルマロスを退け、ようやくセムヤザと対面……かと思いきや、「既に死亡していた」。おまえもか、と。
で、そうなったからには、このまますんなり終わるわけがない、これまで散々何かを企んでいることを匂わせていたルシフェルがついに正体を明かし、真相を語るに違いない……と思いきや、そのまま何事も無くスタッフロール。
この時点でようやく、ラスボスの前座の邪魔に入ったと思っていたヤツが実はラスボスだったという衝撃の事実が判明するわけです。
初めてクリアしたときは、いきなりスタッフロールが流れ始めて愕然としました。これで終わっていいのかよ、と。
具体例は省きますが、あれほど思わせぶりで裏切りを匂わせる素振りをしていたルシフェルがただのセーブポイントだったなんて納得できるワケもなく。
こんな後味の悪い締めにするくらいなら、ルシフェルが最後に裏切って堕天使となりイーノックと最終決戦という誰でも思いつく超ベタな展開の方がよっぽどスッキリしたような。そもそもLuciferなんだし。
それ以外にも、イーノックが迷いを断ち切る過程にchapter09をまるごと使っていますが、結局彼が何について迷っていたのか全く述べられません。これが「語らずに表現する」手法だと言われるとそうなのかもしれませんが…。
そもそもイーノックが「大丈夫だ、問題ない」「一番いいのを頼む」以外一言もしゃべらないのが大きな原因ですが、それなら尚更何らかの形での補足が必要でしょう。
その他にも、chapter05に出てきた"使者"に関する伏線が皆無だったり、ナンナがすごく棒演技だったり、chapter間の紙芝居が本編と比較して妙に安っぽかったりと些細な突っ込みどころは色々ありますが、全体としてまとめると、グラフィックやBGMは一級品で、アクションとしてもそれほど悪くないものの、イーノックやルシフェルの設定を初めとした非常に魅力的な素材をいまいち活かしきれず、中盤までの盛り上がりを上手く締めに持って行けなかったもったいない作品という印象です。
累計プレイ時間25時間程度の段階でのまとめ・感想を書いておきます。
なお、ネタバレを大量に含んでおりますのでご注意下さい。
↓問題ない方は下へスクロールしてください↓
●クリアまでの時間:8時間弱(難易度NORMAL)
プレイ開始からおよそ1時間の所でルシフェルが「早ければあと7時間位でクリア出来るんじゃないかな」と言っていましたが、大体その通りになりました。
ちなみに、一度クリアするとムービーシーンをスキップ出来るようになります。攻略法を大体理解した状態でムービー全スキップで2周目に臨んだところ、約5時間でクリア出来ました。ボス戦でミスったり転落死したりしてるので、まだ短縮できそうです。
●良い点
・グラフィック
他に類を見ない斬新な風景描写。決してリアルである訳ではないものの、幻想的で変化も豊富。
・音楽
全編通してクオリティ高いです。一押しはサリエル戦のBGM。Chap10のフィールド曲もなかなか。
・オートセーブ
シームレスかつ頻繁に行われるので、いつ中断しても大丈夫だ、問題ない
・ルシフェル(の中の人)
PVのあのノリのままブレない。
・バイクステージ(というかChapter06という存在そのもの)
「ゼル伝風のタクトをやっていたと思ったらいつの間にかF-ZEROになっていた」
とか、
「ドラクエ9をやっていたと思ったらいつの間にかFF13になっていた」
…とか、そんな感じ。
良い意味で予想外でした。
ただ、章そのものが短かったのはちょっと残念。
・アルマロス
第四の堕天使。
登場演出、バトルの動作など、様々な点で腹筋崩壊。
しかしネタキャラでありながら堕天使の中で一番真人間。
フゥゥォォォオオオオオオオーンッ。
●惜しい点
・バトル
「攻撃、ジャンプ、防御、浄化の4ボタンしか使わないシンプル操作」でありながら長押し・同時押し・ディレイ(遅めに攻撃ボタンを押す)等により攻撃にバリエーションを持たせており、簡単操作でスムーズなアクションを行えます。
PVでも注目されていた3種類の武器(「アーチ」、「ベイル」、「ガーレ」)はそれぞれ特徴がよく出ていて違った面白さがあります。
残念なのは戦う相手が代わり映えしないこと。
雑魚敵はアーチを使うAタイプ、ベイルを使うVタイプ、ガーレを使うGタイプ、3種のどれかを使う人間兵士の4種類で、ゲームを進めても出てくるのはそれの色違いのみ。攻撃頻度やガード能力は強化されているようですが、攻撃パターンは変化なし。
一方ボスクラスである堕天使戦はというと、攻撃パターンは比較的豊富でそこそこ面白いんですが、アザゼルさんとエゼキエルさんが道中であまりに頻繁に出現し、しかもそのほとんどが負けても構わない戦闘なので緊張感がありません。
●悪い点
・ジャンプアクション(3Dステージ)
ジャンプして穴を飛び越える場面が数多くありますが、その際距離感がものすごく掴みにくいです。
例えるなら、カメラを操作できない状態でマリオサンシャインのアスレチックステージをやらされている感じ(直前からリトライできるのが救いですが)。
アーチを装備していれば滑空によって落下スピードを抑えることができますが、その制御も決して簡単ではなく。
現在3周くらいやってますが、未だに距離感が掴めません。
右スティックによる視点移動などがあればそれだけで大幅に改善しただけに非常に残念。
操作をシンプルにするのはいいですが、そのために視認性が犠牲になってはマズいでしょう。
・Chapter08(グラフィック、地形)
エルシャダイのグラフィックは、多くのステージで画面の最も手前に独特のレイヤーが置かれているんですが、Chapter08(冥界ステージ)ではそのレイヤーの特殊効果があまりに強烈で、足場の視認性が大幅に悪化しています。これに加えてChapter08には本作屈指の難易度を誇るジャンプアクションパートがあり、上述の距離感の掴みにくさと相まって極めて理不尽なステージになっています。
・シナリオ
正直これが一番残念でした。
端的に言って消化不良、不完全燃焼。
本作のシナリオを極めて大雑把に要約すると、
chapter01
セムヤザ率いる七人の堕天使を探し出し捕縛するべくイーノック出撃。300年の旅の末、堕天使の拠点であるタワーを発見。
chapter02
タワー内部に突入。
chapter03
エゼキエル階。
唐突にナンナ登場。ボスは豚二頭(Foola&Woola)。
chapter04
サリエル階。
ネフィリムがいっぱい。ボスはサリエルで、撃破後捕縛。
chapter05
バラケル階。
炎のネフィリムが暴れている。
ボスは炎のネフィリム。
バラケルは炎のネフィリムに喰われて既に死亡していた。
chapter06
アザゼル階、というかF-ZERO階。
ボスはトランスフォーマーのような物体。
chapter07
アルマロス階。イッツショータイム。
ボスはアルマロス。
撃破後、唐突に現れた冥界の王ベリアルによって闇に呑まれたナンナを救うため冥界に飛び降りたイーノックを救うためアルマロスも冥界へ
chapter08
冥界。
操作キャラはアルマロス。
ボスはケガレによって闇堕ちしたイーノック(ダークイーノック)。
撃破後、イーノックはルシフェルにより救出されるがアルマロスは冥界に置き去りにされる
chapter09
イーノックの精神世界(?)。過去に戦った敵と再び戦いながらケガレを清め、迷いを断ち切る。
イーノックが意識を取り戻す直前、ナンナがイシュタールとして覚醒する
chapter10
アラキエル階。
覚醒したナンナがエゼキエルと戦っている。アラキエルはいつの間にか死亡していた。
ボスはエゼキエルで、撃破後捕縛。エゼキエルとの戦いでナンナはケガレに侵され瀕死だが、イーノックは何故かスルー。
chapter11
セムヤザ階。
ボスはアザゼルで、撃破後アザゼルはいきなり現れたダークアルマロスによってトドメを刺される。
そのままダークアルマロスと戦闘。
撃破後、アルマロスは消滅(?)。
イーノックは瀕死だったナンナを浄化し、セムヤザが潜んでいる生命維持装置に向かう。
生命維持装置の中には誰もおらず、セムヤザは堕天の衝撃の為か、既に消滅していた。
イーノックはタワーの機能を停止させ、任務完了。
(以上)
つまり、倒すべき敵である7人の堕天使(エゼキエル、サリエル、バラケル、アザゼル、アルマロス、アラキエル、セムヤザ)のうち、実に3人がそもそもゲームに登場することなくいつの間にか死んでいるという。
大きな犠牲を払って堕天したにもかかわらず、滅びる運命に抗えなかった堕天使達の悲哀とかそういったものを表現したいのかもしれませんが、堕天使のセリフがあまりに少ない、というか3人に至っては無いため感情移入するのも難しいのです。
主人公が倒す前に何らかの要因で死亡していたという展開そのものは悪くないですが、7人中3人も勝手に死んでいたのでは、ゲームとしては興ざめもいいところ。
特にセムヤザに関しては本来ラスボス、そうでなくとも「真の黒幕」への鍵になったりするべきポジションにいるわけで、当然プレイヤーも彼との戦闘を覚悟した上でchapter11を攻略する訳です。そこで前座として立ちはだかったアザゼルと戦い、突如横槍を加えてきたダークアルマロスを退け、ようやくセムヤザと対面……かと思いきや、「既に死亡していた」。おまえもか、と。
で、そうなったからには、このまますんなり終わるわけがない、これまで散々何かを企んでいることを匂わせていたルシフェルがついに正体を明かし、真相を語るに違いない……と思いきや、そのまま何事も無くスタッフロール。
この時点でようやく、ラスボスの前座の邪魔に入ったと思っていたヤツが実はラスボスだったという衝撃の事実が判明するわけです。
初めてクリアしたときは、いきなりスタッフロールが流れ始めて愕然としました。これで終わっていいのかよ、と。
具体例は省きますが、あれほど思わせぶりで裏切りを匂わせる素振りをしていたルシフェルがただのセーブポイントだったなんて納得できるワケもなく。
こんな後味の悪い締めにするくらいなら、ルシフェルが最後に裏切って堕天使となりイーノックと最終決戦という誰でも思いつく超ベタな展開の方がよっぽどスッキリしたような。そもそもLuciferなんだし。
それ以外にも、イーノックが迷いを断ち切る過程にchapter09をまるごと使っていますが、結局彼が何について迷っていたのか全く述べられません。これが「語らずに表現する」手法だと言われるとそうなのかもしれませんが…。
そもそもイーノックが「大丈夫だ、問題ない」「一番いいのを頼む」以外一言もしゃべらないのが大きな原因ですが、それなら尚更何らかの形での補足が必要でしょう。
その他にも、chapter05に出てきた"使者"に関する伏線が皆無だったり、ナンナがすごく棒演技だったり、chapter間の紙芝居が本編と比較して妙に安っぽかったりと些細な突っ込みどころは色々ありますが、全体としてまとめると、グラフィックやBGMは一級品で、アクションとしてもそれほど悪くないものの、イーノックやルシフェルの設定を初めとした非常に魅力的な素材をいまいち活かしきれず、中盤までの盛り上がりを上手く締めに持って行けなかったもったいない作品という印象です。